音声コード(SP/ユニボイス)とは

読む書面から聞く書面へ

紙に印刷された内容を読むことのできない視覚障害者や高齢者、日本語を解せない外国の方々も、見える人たちと同じ情報を耳で聞いて得られるようにということから、情報のユニバーサルデザインの一つとして、広報誌・パンフレット・チラシ・処方箋などの印刷物に音声コード(SP/ユニボイス)を付け「読む」ものから「聞く」ものに換え、どなたにもやさしい情報提供をしていく取り組みが進んでいます。

音声コード(SP/ユニボイス)とは

紙面に書かれている内容をデジタル情報に変えた二次元のデータコードのことで、切手大の中に漢字、かな混じりの日本語・英数字を約800文字記録することができます。

ユニボイスコードはSPコードと見た目は同じですが、日本視覚障がい情報普及支援協会(JAVIS)が開発した二次元データコードで、アイフォン、アンドロイドスマートフォン用に無償提供されているユニボイスアプリを使用することにより、オフラインでも「文書コード」のテキスト読み上げ、 「ナビコード」での歩行ルート案内、「スポットコード」での災害時の施設案内などの情報を提供できます。

また、多言語対応でもあるため、音声で情報を発信できるツールの一つとして、ユニバーサルデザインの観点からも注目されており、 日本語の読めない外国人への対応にも、ご活用いただけます。

右にある当法人のチラシにも、赤い枠線で囲った場所にユニボイスコードを付けてあります。
拡大したユニボイスコードのサンプルをスマートフォンで読み取っていただくと、チラシの内容が読み上げられます。

バーチャル工房のチラシ画像です ユニボイスコードの画像です

※現在「ナビコード」、「スポットコード」は、日本語/英語の読み上げのみ対応となっております。

音声コード(SP/ユニボイス)を読み上げるには

  • SPコードの場合
    「テルミー」という専用の活字文書読み上げ装置が必要です。機械の所定部分に紙を挟み、読込みボタンを押すだけで、入力されたコードの内容を音声で聞くことができます。

※ この機械は、視覚障害2級以上のかたに、日常生活用具の対象機器となっています。

テルミーのホームページへ
テルミーの画像
  • ユニボイスの場合
    晴眼者用アプリ「ユニボイス」または、視覚障害者用アプリ「ユニボイスブラインド」を、アップルストアまたはグーグルプレイからインストールして利用します。
晴眼者用ユニボイスアプリの画像です

アプリを起動し、音声コードにかざすと読み上げが始まります。
一度読み込んだ音声コードの情報は保存ができます。

視覚障害者用ユニボイスアプリの画像です

視覚障害者用アプリ「ユニボイスブラインド」は、アイフォン版のみとなっております。
コードを読み取る際、音によって位置を判断できるようになっており、ボイスオーバーにも対応しています。
「ナビコード」、「スポットコード」読み上げには対応しておりません。

それぞれのアプリは、以下のリンクから無償でダウンロードできます。

(別ウィンドウが開きます。ホームページリーダーをお使いの方は、オルトプラスF4で、前のページに戻ります。)

音声コード(SP/ユニボイス)を作ります

当法人では、名刺・パンフレット・チラシなどの内容に沿ったコード作成の業務も行なっています。
視覚障害者のワーカーが、このコードを使う当事者の視点から作成に携わり、読み上げの際の漢字の誤読や、変わってしまったイントネーションなどをできるだけ修正いたします。
聞くだけで、紙面の内容や状況が理解できる文言を入れるなどの、細かな配慮もさせていただきます。
どんな事でも、お気軽にご相談ください。


このページのトップへ